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少し穿った読み方を必要としますけど…… 2008/10/23
かつて東京都民であった頃、指定のゴミ袋が売り出された。このゴミ袋を
使わないとゴミを出せないのである。どうして、そのゴミ袋が採択されたの
か、環境に優しいと言う美名のもと、裏では利権が渦巻いているのは見え見
えだった。だが、そのゴミ袋メーカーが儲けに儲けたのは間違いないだろう。
横浜市には、高性能の焼却炉がある。とりあえず、何でも燃やせるのであ
る。引っ越したばかりの頃は、分別収集などしていなかった。が、エコロジ
ーの名のもと、二三年前から分別収集が始まった。実際にリサイクルされて
いるのか、それは分からない。
地元の小学校で、資源回収も行っていて、僕は「資源ゴミ」はここに出し
ている。善意ではない。アパートのエントランスに置いておけばいいから、
楽ちんなのである。市の資源ゴミ回収は、ゴミ置き場まで、重い新聞紙など
を、えっちらおっちら運ばないといけないからだ。
古紙について言えば、市の契約している業者が集めに来る。明け方に、他
の古紙業者が持っていくと、それは窃盗になる。どういう経緯で契約に至っ
たのか、ゴミ収集の手引きには何も書かれていない。新聞配達店も回収をし
ている。お駄賃代わりにトイレットペーパーをくれる。だが、僕はそのトイ
レットペーパーは要らない。デリケートな僕のお尻は二枚重ねのトイレット
ペーパーを必要とするのだ。
それはさておき、昆虫をやっていると、声高なエコロジーの中身が虚構に
満ちていることに、簡単に思い当たる。森林の利用、里山の維持、それらは
採りたい虫の生息に影響してくるからだ。池田清彦と養老孟司の共著『ほん
とうの環境問題』は真を突いている。二人とも虫屋だから、実感で環境のこ
とが分かっている。
リサイクルペーパーは、新紙よりも、コストが掛かる。が、お役所が使う
紙はリサイクルペーパーを求める。そのコスト差は製紙会社などに、還元さ
れない。であれば、製紙会社は、これはリサイクルペーパーですと売った方
が、利益を削減せずにすむ。偽装偽装と非難されたが、業者の首を絞めてい
るのは、エコロジーを旗印にしているお役所、発注側なのである。だいたい、
リサイクルペーパーを作るには、大量のエネルギーを使うのである。
ロハスという言葉もキライだ。噴飯ものの「エコ・セレブ」……。どこの
ブランドだったか忘れたが、エコバッグを売り出したところ、あっという間
に完売。買った女の子たちは、エコロジストを目指しているわけではない。
エコ・セレブになりたいだけなのだ。
なんでもかんでも「地球にやさしい」と言いたがる人がいる。地球が人類
にやさしくしてくれているのだろうか? さまざまな天災は、やさしい地球
が引き起こすものである。さまざまな病疫は、地球に「共生」するウィルス
などによって罹患するものである。
そして、なんでも地球温暖化という人も多い。日本を基準に考えれば、も
っと暑かった時代もあるし、もっと寒かった時代もある。化石を見れば一目
瞭然だし、キマダラルリツバメみたいな熱帯の蝶が岩手あたりに分布してい
るのも、岩手が暑かった時代があったことを物語ってくれる。
本当にミクロな意味での地球温暖化を防ぎたいなら、今すぐ自動車の利用
を最小限にし、舗装路を土に帰すべきなのである。だが、それは不便だから、
やらない、主張しない。この辺りは嫌煙運動に似たものがある。世の多数者
は、その権益を捨てることはしない。
『偽善エコロジー』は、そのデータの作り方など賛否いろいろあるけれど、
視点を変えて、世の中を見てみるにはいい本だと思います。
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読んで損はありません 2008/10/18
私は経済を専攻している学生です。そのため、本書の中の数値や書かれていることの信憑性については知識が及びませんが、この本を読んで率直に感じたことがあります。とても安心したというか、「ほっ」としました。
やっぱり今のエコは、ベクトルが少し違うのではないか…そのような悶々とした思いを、この本を読んで発散できたような気がしました。
確かに環境問題に目を向けることはとても大切です。しかし、今の社会では、それらに無理やり目をむけようとしていて、私はなんだか「やらされている」という感覚から抜け出せずにいました。何事も「やらされている」という感覚があるときは、人は変われないと思います。それは社会全体から見ても同様ではないでしょうか。
このようなことを書くと、この本も私もエコ生活(環境に良い生活)を全面否定しているようですが、そのような内容ではありません。あくまで、『エコの本質とは何か?』その答えについて、自分なりに改めて考えるきっかけになる良い本だと思います。
多角的な視点で物事を捉えることはとても大切ですね。お勧めです。